2025/11/07

2025年第7戦オートポリス(大分県)

ANEST IWATA Racingは、10月18日(土)から19日(日)にかけて大分県のAUTOPOLIS で開催された「2025 AUTOBACS SUPER GT Round 7 AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE」のGT300クラスに参戦した。

10月18日(土曜日)
フリー走行 22位 1分46秒962

9時25分からフリー走行が始まった。天気予報では午後に雨が予想されていたが、走行開始時はドライコンディション。スタートドライバーはイゴール。ニュータイヤでまずはアタック。車は乗りやすく、持ち込みのセッティングバランスも良好で、イゴールは気持ちよく走行していたが、タイムは意外と伸びず、順位も22位と低調だった。
今回はレクサスRCF GT3に対するBOPが緩和され、吸気リストリクターが40ミリから42ミリに変更されたが、期待したほどの効果はなく、最終セクションの登りでも加速の改善はあまり見られなかったようだった。
イゴールが7周したところで安田にドライバーチェンジ。安田は1周アタックして車のフィーリングを確認。「車のバランスは良くて乗りやすいけど、速さが感じられない」とコメント。このタイミングで赤旗が出て、セッションは一時中断された。
セッション再開後、イゴールがロングランを実施。1分48秒台で安定したタイムを刻み、タイヤのグレーニングもなく、レースペースは良好に見えた。
8周目で再びドライバーチェンジ。ここでセッティングを変更し、フロントの車高を少し上げてみたが、安田はコースイン後2周でピットに戻り、フロントの車高を元に戻した。
GT300クラス占有走行は安田が担当。異なるタイプのニュータイヤでアタックしたが、タイム更新には至らず。この頃には気温が下がり、雨もぱらついており、路面状況も良くなかったようだった。

予選

Q1 イゴール・フラガ A組9位 1分45秒295
Q2 安田裕信 12位 1分46秒536

午後の予選前には天気予報通りに雨がぱらついたが、すぐに止み、イゴールはスリックタイヤでコースイン。2周のウォームアップ後、1分45秒295を記録し、9位で見事Q1を突破。

Q2が始まる頃には再び雨がぱらつき始めた。チームは悩んだ末にスリックを選択。レインタイヤを選んだチームもあった。

安田は4周目に1分46秒536を記録し、12番手につける。さらに5周目にはセクター2までで0.6秒速いタイムを刻み、ベスト更新が期待されたが、最終セクションでスピン。惜しくもタイム更新はならなかった。この周でスピンがなければ約1秒のタイムアップが見込まれ、トップ10入りも可能だっただけに、安田にとって悔しい予選となった。

10月19日(日曜日)

決勝結果 11位

朝の霧も晴れ、ウォームアップは予定通りスタート。ANEST IWATA Racingはイゴールがドライブし、4周後に安田へドライバーチェンジ。トラブルなく走行を終えた。

レースは予定通り13時10分にスタート。気温は19度とウォームアップ時より下がっていた。スタートドライバーはイゴール。12番手スタートから順調に順位を上げ、23周目の早めのピットストップまでに10位まで浮上。

その後もイゴールは2スティント目を走行し、53周目には5位まで順位を上げた。

54周目、他車がストレートでタイヤバースト。チャンスと見てピットインしドライバーチェンジを行ったが、このタイミングではFCY(フルコースイエロー)は出なかった。

安田がコースインした数周後にFCYが出たため、ピット戦略の優位性は得られず、決勝は11位でチェッカーを受けた。

監督・ドライバーコメント

松浦佑亮監督のコメント

「今回のレースではイゴールがQ1を突破してくれたことが良い意味でキーとなってくれました。安田もスピンしたとはいえQ2で果敢にアタックしてくれました。決勝はピットストップのタイミングも良かったと思います。FCYを期待して2回目のピットストップを入れましたが、タイミングが少しずれたことで後半のレースが厳しくなりました。終盤はロングスティントでタイヤ的に厳しかったところで安田が頑張ってくれて、11位でチェッカーを受けて、ポイントも取れたことは良かったと思います」

 

イゴール・フラガ選手のコメント

「土曜日の走りはじめを考えれば、予選でQ1を突破したことは良かったと思ってます。決勝レースも前半良いペースでいけて順位も上がった事は良かったと思いますが、後半、ロングスティントで安田さんがペースが上がり切らなかったことは、申し訳なかったと思います。そんな中でもポイントが取れたことは非常に良かったと思います」

 

安田裕信選手のコメント

「予選はイゴールがQ2進出を決めてくれました。自分も、Q2でのアタック、途中までは最高のアタックでしたが、最後にスピンしてしまいました。それがなければ予選8位はいってました。決勝はイゴールが順位を上げてくれて、交代しましたが、40周のロングスティントで後半はタイヤ的にも厳しく順位を下げてしまいました。それでも11位でポイントを取れたのは大きかったと思います」