ANEST IWATA EV Kart Racing Team は 2024年9月23日(月祝)、シティサーキット東京ベイで開催されたJAF(一般社団法人日本自動車連盟)主催「全日本カート選手権EV部門 第4戦」 に参戦した。
今年2月にJAF 公認となったシティサーキット東京ベイで、第3戦に続き2回目の開催となる。都心からのアクセスも良く、気軽に生のレースを間近で楽しむことができ、多くの観戦者が来場し賑わいを見せた。
来場者向けのイベントとして、今回もレースの合間に一般枠でのタイムトライアルや、プロドライバーの隣に同乗できるタンデム走行、タイヤ供給元であるDUNLOPによる通常タイヤと今大会で使用のエコタイヤとの比較走行パフォーマンスや、女性ドライバーによるピンクリボン運動のトークショーなどが行われた。レース以外の楽しみも盛りだくさんのイベントとなった。
シティサーキット東京ベイは2023年12月にオープンした全長約400mのコンパクトなEVカート専用コース。コースサイドはテックプロバリアーズ(プラスチック製のバリア)で仕切られているため、オーバーテイクは難しい。よって、上位のスターティングポジションを狙うことが重要となる。
コンパクトなコースで12台同時出走ができないため、第3戦と同様、次のような出走・順位の扱いとなる。
公式練習が行われた後、タイムトライアルでの順位が 奇数(1,3,5...)位の場合に 予選 A Group、偶数(2,4,6...)位の場合に 予選 B Group に割り振られ、Group内で早い順でスターティンググリッドを得る。
また予選順位にて各Groupでの上位3台(計6台)が 決勝 A Group、 下位3台(計6台)が 決勝 B Group に進み、スターティンググリッドは 各Group内で A Groupを優先に上位から割り振られる。
決勝が終了しレースの最終順位として、(A Group内順位)→(B Group内順位)の順位となる。
コースタイムは30秒以下で20LAP程度の短期決戦となり、上位に食い込むことが重要。タイムトライアルから見逃せない一日となった。
前回同様、タイムトライアル方式で実施。一台ずつ走行しタイムを計測する。
結果は、イゴールフラガ選手が1位と0.217秒の僅差で2位、三村選手は1位と0.611秒差で11位となった。
タイムトライアルの結果より、三村選手はA Groupの6番手、イゴールフラガ選手はB Groupの1番手からスタート。スタンディング方式で、15Lapの最速を目指す。
コース幅が狭く、積極的なアタックが難しいレイアウトのため大きな順位の変動はなかったが、A Groupの三村選手は序盤で一台抜き、他者の追い上げを許さない走りをキープしゴール。B Groupではイゴールフラガ選手が1番手出走から2位を引き離しながらゴール。三村選手はA Groupで4位、イゴールフラガ選手はB Groupで1位の結果となった。
予選ヒートの結果より、イゴール選手はA Groupの2番手、三村選手はB Groupの1番手からのスタートとなった。
B Group では、予選終了まで続いていた三村選手のマシントラブルがあり、その改善によりスタートからゴールまで他の追随を許さない走りをみせ、1位でフィニッシュ。実力をみせつけた。
A Group ではイゴール選手がスタート直後に1番手出走のドライバーを抑え、トップを奪った。その後も下位争いはあるものの最後まで1位をキープし、フィニッシュ。優勝となった。
自分自身の調子が最後までわからなかったのですが、決勝直前までトラブルが出ていて、不本意ながらB Groupでの決勝レース出場となってしまったのですけども、しっかりトラブルは解消できて、決勝ではすごくいいペースで走れました。今回の結果は非常に悔しいですが、次はしっかり実力を示せるようにがんばりたい思います。
レースにはトラブルがあるのは仕方ないですし、そこに自分でもっと早く気が付くべきでしたし、やっぱり自分でやれることはあったのかな、と思っていますので、しっかり快調してから自分のペースを示せたのでよかったと思います。
(予選やタイムアタックでは)前回よりトップからスピード的には後れを取っていたような感じはしていたので、一位を本当に狙えるか不安でした。レースペース的にもそんなに良くはなくて、予選レース中にも後ろのカートから徐々に詰められてくる展開ではあったので、レースペース今日はいまいちだな、と感じるところもありました。自分的にはちゃんと走れているけど、タイムは伸びていないよな、という感じでした。タイムアタック、予選とこのような展開で来ていたからこそ、カートで前に出ないと勝機は全くないですし、後ろから食われる可能性も高かったので、そこにめちゃくちゃ意識して、セットアップ的にもスタート直後でいいペースを築けるような方向に振って、ほとんどスタートで勝負をかけにいきました。今回はそれがちゃんと上手くいって、抜いた後も後ろがごちゃごちゃとなってリードを築けたのがすごくでかかったです。
タイムトライアル
No.50 イゴール・フラガ選手 24.969(2位)
No.26 三村 壮太郎選手 25.363(11位)
予選ヒート
A Group
4位 No.26 三村 壮太郎選手 6:23.203
B Group
1位 No.50 イゴール・フラガ選手 6:17.363
決勝レース
A Group
1位 No.50 イゴール・フラガ選手 8:16.417
B Group
1位 No.26 三村 壮太郎選手 9:05.529